これまでR-18イラストに対して寛容とも思える立場をとってきたTwitter。
それが今、規約改正で徐々に規制される動きがみられていて、
反発だったり批判だったりのツイートも見かける。
これはTwitterの"自由"に甘んじた代償なのではないか。

個人的にはこのところ、まあツイッターだともとからかもしれないけど
あられもない修正もないモロ出しすぎるイラストが
Twitter上に溢れすぎてるんじゃない?と思っているのですが
今回はそこについて少し考えてみました。
そもそもTwitterの利用規約にR-18イラストに関する規定はほとんど明記されていなくて
「センシティブなメディア」とざっくり定義されている。
こうしたコンテンツをTwitter上で共有する場合は、アカウントをセンシティブな内容として設定する必要があります。
(引用元: https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/media-policy)
センシティブなものをどうするべきかも、主にこの文章に集約されている。
一見すると、ほぼ野放しにしているかのようにも思えるが、
「明記されているルール」には常に、「明記されていない意図」がある。
「明記されているルール」とは、メディアを必要に応じてセンシティブと設定すること。
これを条件に、Twitterは成人向けコンテンツも制限せずにツイートできるようにしているし、
見たい人・見たくない人どちらの立場も保証している。
「明記されていない意図」は、おそらく"個人がセルフコントロールすべき"、ということだろう。
そもそもの表現することにおいての前提条件をユーザーが理解して、
ユーザー個人個人が統率のとれた行動をすることで
表現を規制しなくていいプラットフォームが構築できることを望んだのではないか。
ここで言及している「統率のとれた」場とは、
同人誌即売会でありpixivであり、
修正や閲覧制限を自主的に実施するコミュニティである。
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ユーザーの大幅な増加とか、リテラシーの変化とか、
周囲からのふぁぼで得られる満足感の変化とか、要素については数あると思うけど、
全体が「明記されているルール」の逆を「明記されていないものはルールではない」として
解釈する風潮となってしまった結果
プラットフォーム側から「ルール化するために明記する」ことになったのではないか。
今おそらくTLで批判の的になっている改正、
これはおそらく規制対象がどんどん拡大されていってしまうと思う
規制されないことの"自由"をはき違えて無法地帯となってしまうことで
自分たちの生きる表現の世界が立ち消えてしまうかもしれないのだ。
ここでは"表現の自由が保障されるべき"などと声高に叫ぶ場面ではない。

表現の自由が保障されるために、表現する側が守るラインがまずあるのだ。
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あれこれ書いてしまいましたが
成人向けコンテンツや露骨な性表現をしているTwitterユーザーの動向で
- "18歳未満は見ないで"とbioに書いているだけで鍵もかけていないアカウント
- "R-18"や"NSFW"とは書いているけど、まず性器の修正をまったくしていないイラスト
といった方向性の人は
もう少々だけ、一考てほしいのだ
コミケでどうしてる?オンリーのときは?pixivでは?
BOOTHでは?デジケに置くときは?
自分たちが創作や同人を続けられるためには?
ということを。
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偉そうなことを書きました
これがおじさんになるということなのか…
ちなみにサークル「デードリームス」およびC3個人としては
以下のようにしています
・Twitterおよびmastodonのマイクロブログには全年齢のみ貼る
→修正が必要そうなものはそもそも貼らない
・R-18要素のあるもの、要修正のものはpixivへ投稿してゾーニング
→Twitterへの告知はR-18表記とともにトリミングしたサムネのみ貼る
(Twitterに投稿していて何年も前のものまでは追いきれていないので、見つけ次第消しています)
おわり。